目次
離乳食を始める際におさえておくべきこと
離乳食初期の基本は・・・
・お米や野菜などの素材は煮込んですり潰し、ポタージュ状にする
・味付けは不要(調味料は使用しない)
赤ちゃんの離乳食を始める時期の目安は、一般的には生後5〜6ヶ月頃と言われています。その時期になると、赤ちゃんはパパやママが食事をしている様子をじっと見つめたり、パパやママの真似をしてお口をもぐもぐさせる仕草をし始めます。これは、赤ちゃんもパパやママのように食事をしたいという本能的な行動なのかもしれませんね。こういう仕草が始まると、そろそろ離乳食を始めても良いでしょう。
とは言っても、赤ちゃんにいきなり柔らかいモノを与えても、もぐもぐしてくれるということはまずありません。赤ちゃんが離乳食を始める最初のステージは「ごっくん期」とも言われ、離乳食を飲み込むことから覚えていくのです。そのため、最初の離乳食は噛まなくても喉を通るように「どろどろ状」の流動食にすることが基本だと言われています。
その代表的なものが「10倍粥」です。米1に対して水10という比率で炊くので「10倍粥」と言うのです。例えば、米30g・水300mlで炊くのです。離乳食にする場合には、炊きあがってからお米をすりつぶして、お米の粒々をなくしてあげると赤ちゃんはごっくんしやすくなります。こうして、最初はポタージュ状のお粥にしてあげましょう。お米のほか、イモ類や人参・かぼちゃ等の野菜も同様にすりつぶしてポタージュ状にします。
また、初期の離乳食について味付けは必要ありません。赤ちゃんの味覚は、大人よりも繊細なのです。だから、素材の味をしっかり味わって食べることで、赤ちゃんの味覚が育っていきます。決して、大人の味覚で美味しいというモノを赤ちゃんに押し付けないようにしてください。
離乳食デビューは10倍粥から
日本人の主食は「お米」です。日本人でお米が嫌いな人はいないと思います。大きくなってお米が嫌いにならないためにも、赤ちゃんが最初に食べる離乳食は「お米」から始めてあげましょう。そういう点からも、「10倍粥」が最初の離乳食に最もふさわしいのです。
10倍粥の作り方
- 米1・水10の割合で炊飯器でお粥を炊く。
- 炊きあがったお粥をすり鉢やブレンダ―などで滑らかになるまですり潰す。
炊飯器ではその炊飯器に適した分量があります。家庭用の一般的な炊飯器では、お米0.5合〜1合程度でお粥を作るケースが多いのです。そんな場合には、まとめて作って製氷皿などに入れて冷凍保存しておくと便利です。また、解凍は電子レンジを使えば20〜30秒程度なのでとっても便利です。なお、冷凍保存は長くても1週間程度までとしてください。できれば3〜4日で食べ切る程度を作り置きするのがベストです。
初めての離乳食!食べさせる時の留意点
離乳食を始めたばかりの頃は1日に1回とし、授乳時間の1回を離乳食タイムにすると良いでしょう。深夜や早朝は避けて、できるだけ決まった時間に離乳食を摂るようにクセをつけましょう。1ヶ月ほど経過して離乳食に慣れてくれば、1日2回にして間隔は4〜5時間あけるようにしてください。
食事の量は1さじから始め、慣れてくれば2さじ、3さじと徐々に増やしていき、大さじ2〜3杯までが適量です。そこまでこれば、新しい食材を一つずつ増やしていきましょう。
赤ちゃんが吐き出したり嫌がったりするときは、無理に食べさせる必要はありません。まずは、離乳食に慣れることが大切なので、食べる量にこだわる必要はありませんし、焦る必要もありません。
[ご参考]オーガニックバンブーのベビー食器セット
オーガニックバンブーのベビー食器セット 4,400円(税込)
キッズ&ベビー用品のスペシャリティセレクトショップ
cuna select (クーナ・セレクト)
10倍粥に慣れてくれば野菜・果物をプラス
離乳食に使う食材は、10倍粥から初めて芋類などの炭水化物、野菜・果物へと進み、さらに慣れればタンパク質へと広げていきましょう。そして、赤ちゃんが食べられる食材を少しずつ広げていきます。でも、焦る必要はありません。新しい食材は1日1品1さじからが原則です。もし、食事の後に湿疹などが出た場合、どの食材が原因かわからなくなるため、この原則は守ってください。
初期の離乳食でオススメの野菜は、さつまいも、じゃがいも、人参、かぼちゃ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、大根、かぶ、トマト、ほうれん草や小松菜の葉先などです。果物であれば、バナナ、りんご、いちご、みかん、桃などです。
さらに、タンパク質の食材としては、豆腐、プレーンヨーグルト、白身魚、固ゆで卵の黄身などがオススメです。
野菜のペースト作りのポイント
野菜のペースト作りは、基本的には[1]湯がいて、[2]すり潰して、[3]煮汁を加えてペースト状にする という流れは共通しています。道具は、食材の種類や分量に応じて、こし器、ブレンダー、ミキサー、フードプロセッサーなどを使い分けてください。
作り方のポイントは、ペーストしやすくするために一般的な大人の料理に普段湯がいているよりもさらに軟らかく湯がくことです。
ペースト状にした離乳食は、冷凍にして保存することもできます。冷凍保存するときは小分けで密閉できる容器を使うと便利で衛生的です。離乳食のペーストを冷凍する時の注意点は、1食分ずつ小分けにして保存すること、1週間以内に食べ切ること、食べる前に必ず加熱することです。
[ご参考]離乳食作りに役立つキッチンツールSITAKU KIHARA
する、おろす、潰す…手間のかかる離乳食作りは食卓で!
キッチンツールSITAKU KIHARA 4,950円(税込)
キッズ&ベビー用品のスペシャリティセレクトショップ
cuna select (クーナ・セレクト)
離乳食の味付けに出汁を活用
離乳食に味付けは不要と言いました。基本的にはそれで間違いありません。特に、赤ちゃんが塩分や糖分を過剰摂取するとカラダに害をもたらす可能性がありますので、調味料は使わないようにしてください。
とは言え、素材の味だけではなかなか食べてくれない食材もあります。そんな時には、昆布やかつお節などの「旨味」による味付けが望ましのです。
和食の基本でもある出汁は、うま味と香りで素材の味を引き立てる働きをしてくれます。つまり、出汁を使えば、塩分や糖分などで味付けしなくても「美味しい」と感じられる離乳食を作ることができるのです。さらに、出汁は適度なエネルギーやミネラルに加え、赤ちゃんの発育に必要なDHAやカルシウムなどの栄養素も含んでいます。
その一方で、離乳食で気を付けなければいけないのは、食物アレルギーと添加物です。海産物系の出汁には、エビ・カニ・サバ・サケ・イカなど食物アレルギーを引き起こす素材もありますので気をつけましょう。さらに、添加物の有無も気になります。赤ちゃんのお口に入るものなので、できる限り無添加のものを選ぶことをおすすめします。
最近は、「だしパック」という便利なものが登場しています。もちろん、無添加であれば離乳食に「だしパック」を活用することも問題ありません。
参考記事
>> 離乳食はいつから?茅乃舎のだしパックの活用方法!無添加だから安心!
>> 茅乃舎だしが離乳食には塩っぱいと感じた子育てママにオススメ!